オススメ度:[star4]
ホリエモンに「めちゃくちゃ頭がいい」と言わせたNHKから国民を守る党の党首、立花孝志さんの著書。
政治に関心のない人でも、ビジネスにおいてタメになる情報も入っているのでぜひ読むことをお勧めします。
立花さんの一般的なイメージは「何をしでかすかわからないヤバいやつ」みたいな感じだろうか。
マツコ・デラックスさんが出演している番組の外で抗議している姿が印象的で記憶に残っている人もいるでしょう。
ボクもそのイメージを持っていて、かなりの”イロモノ”だと思っていました。
しかし、ホリエモンのYouTube動画に出演している様子を見てイメージが一変しました。
マツコさんの件も、その他のイロモノ的な行動も、どうやらすべて計算だったようで、
立花さんの話からは知的という言葉だけでは表すことができない、底知れないパワーを感じました。
前置きが長くなりましたが、そんな彼の著書『ぶっ壊す力』で触れられている何点かをピックアップして考察していこうと思います。
戦略と戦術
戦略と戦術はマーケティング本でよく触れられることがあるが、
立花さんの行動はまさに”戦略と戦術”に基づいています。
本書にて、目先の損得ではなく短期目標、中期目標、長期目標を設定し
ロングスパンで物事を考えることは非常に重要で、戦略である目標は変えてはならないが、
目標に向かってのやり方である戦術はその時々で変える必要があると言っています。
ボクが考えるに立花さんの場合だと
短期目標
知名度を上げる
中期目標
NHKをぶっ壊す
長期目標
既得権益をぶっ壊す
かなと推測しています。
目先の損得を考えないという彼の考えもしっかりと行動に出ていて
- マツコさんを攻撃する
- 政見放送でカーセックスと連呼する
目先のことだけを考えると、
そんなことをすれば世間から嫌われるし支持率も落ちるのでやるべきではないが、
知名度を上げるためには必要なことなので目先の損は切り捨てて実行に移す。
ちなみにマツコさんの件を例にすると、
ここでの戦略は知名度を上げることで、その戦術として世間的な注目度の高いマツコさんを攻撃すること。
このような行動からもわかる通り立花さんは戦略と戦術を常に考えていて単なるイロモノではないと気づかされます。
人間の四大欲求
「睡眠欲・食欲・性欲」の三大欲求はよく聞きますが、
立花さんはそれに「楽しいことをしたい」を加えた四代欲求が人間にはあると言っています。
そして”楽しいことをしたい欲”を感じたら論理的な回答ができなくなる”欲”に当たるまで自問自答を繰り返しする必要があるとのこと。
少し理解が難しいかもしれないので具体例を挙げると、
「プラモデルが好き!」
と思ったらそれはなぜかを自問自答してどんどん”なぜ”を消していく。
「プラモデルを作るのが楽しい」
などの、論理的な回答ができなくなるところまでたどり着いたらOK。
そしてそこから深掘りしていくと導き出した答えが自分の欲望であればOK。
しかしダメなパターンもあって、例えば
「プロのサッカー選手になりたい」
を自問自答して
「父親が喜ぶから」
など自分以外にたどり着いた場合はその答えが間違っている。
なぜなら最後の目的が自分の欲を満たしていないと、永続的な力にならないからだということだ。
確かに自分の人生だから自分が真にやりたいと思ったことでないと続かないというのは納得の考え方だと思いました。
現在の生き方のトレンドである”好きなことをして生きていく”と同じ志向で、
これからの日本に根付いていくであろう考え方であることは間違いないかなと思います。
ウソをつかない、バカ正直者である
4章戦略力のなかで立花さんらしいこんな事が書かれていました。
市議会議員選挙は嫌われても当選できます。
第4章 戦略力
知らなければ0票。しかし嫌われたら0票ではなくなります。
だから嫌われるためにわざと炎上させるのです。
立花がうざいという人がたくさん出てきて肩身は狭くなりますが、
不思議と立花もいいなと思う人たちが現れるのです。
しかもめちゃくちゃ嫌われたらめちゃくちゃ知名度があがり
嫌われ者の立花って自分と似ているなと思う人が
おこぼれの一票をくれるようになるのです。
この文章すごく彼らしいなと思いました。
こんなことを正直に言ってしまう政治家は他にいますかね?
いたとしてもその後うまく立ち回れず落ちていくのみだと思います、、
悪名は無名に勝るとはこのことですね。
清々しいほどバカ正直で嘘をつかないという立花さんのスタンスは見ていてとても爽快でスッキリします。
まとめ
この本は一政党の党首によって書かれた本ではありますが、
政治に関心のない人でもビジネスで使える情報も入っていますし、
自分の目標を達成するにはどういう考え方を待つことが必要かなどの役立つ情報も散りばめられているので、
ぜひ読んでみることをお勧めします。
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