大普賢岳(だいふげんだけ)は奈良県にある大峯山脈に属し、世界遺産「大峯奥駆道」の一部となっています。和佐又ヒュッテから大普賢岳をピストンする登山行程を組まれる方が多いようですが、今回は難易度を上げて、大普賢岳で折り返さずに七曜岳を経て和佐又ヒュッテへと向かうコースを歩いてきました。写真付きでルート解説するとともに注意点も併せて解説します。
YouTubeに動画をアップしていますのでそちらもチェックしてみてください。
この記事を書いている私は
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■登山歴9年
■登った山は富士山、槍ヶ岳、奥穂高岳、宝剣岳、石鎚山、八経ヶ岳etc..
■春から秋にかけて月に1~2回を目標に登山
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大普賢岳の概要
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【標高】1,780m
【所在地】奈良県吉野郡天川村
【歩行時間】約9時間
【難易度】★★★☆☆
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アクセス
大阪から約2時間30分。大普賢岳へは和佐又山キャンプ場からアプローチするのが一般的です(キャンプ場の営業はしていません)。
キャンプ場の少し手前に登山者専用の駐車場があるのでそちらを目指しましょう。
10数台なら停められそうです。ここに停められなかった人は向かいの窪みに停めていましたね。
ルート解説
登山マップ&行程
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和佐又ヒュッテ⇒小普賢岳⇒大普賢岳⇒
七曜岳⇒無双洞⇒底無井戸⇒和佐又ヒュッテ
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地図上では9時間ほど。実際に歩いても行程通り9時間かかりました!
ヒュッテから和佐又のコルまで
駐車場から少し進むとお手洗いあり。道中はお手洗いがありませんのでご注意を!
まずは舗装路を歩きます。
和佐又山方面、底無井戸方面、大普賢岳方面の分岐がありますが、今回は大普賢岳へ。
大普賢岳へ
どなたの作品でしょうか?(笑)ユーモアがありますね♪
クマの爪痕でしょうか?そう言えば「クマに注意!」の看板を見たような、、、
朝日窟や笙ノ窟などの行場がいくつか連続してあります。
小普賢岳へやってきました。看板小さくて見逃しそう(-_-;)
小普賢岳から一旦鞍部へ下り、大普賢岳を登ります。
大峯奥駆道を通り七曜岳を目指す
大普賢岳山頂(標高1,780m)へ到着です。登山開始から2時間30分ほど。
ここまでの道のりは特段、難易度は高くないので登山経験の浅い方、体力に自信のない方でも十分に来ることができそうですね。
あまり広いスペースはないので、少し休憩したら別の場所へ移動した方が良いかもしれません。
奈良の奥地だけあって周りを見渡すと、山、山、山です!
長時間の歩行に自信のない方は無難に大普賢岳で折り返すのが良いでしょう。ここからの道は長く、そして足場の悪い場所もあるのでご注意を!
七曜岳方面を目指し少し歩くと「水太覗」という開けた場所に出ます。こちらからの眺望が今回の登山の中で一番良かったです。
何度か来られている方でしょうか?ここで昼食をとっている方々がいて、とても気持ちよさそうにしていましたよ♪
大普賢岳を越えてここまで来て休憩するのがベストかもしれませんね!圧倒的にこちらの方が人が少なかったです。
弥勒岳を越え国見岳にやってきましたが、山頂はルートから少し外れるので行くか行かないか悩んでいたら、先に歩いていたお兄さんが「眺望は全然ないです!」と教えてくれたのでここはスルー。
国見岳からは足場が悪かったり、鎖場があったりと注意が必要な場面がありますのでご注意を!
苔が綺麗で雰囲気のあるココは「稚子泊」。
稚子泊ではテントが張れそうな場所がいくつかあったので、いつかは泊まってみたいです(^^)
いよいよ七曜岳。出発から5時間ちょっと歩きました。
気持ち的にはゴールと思いたいところですが、ここからまだ3時間以上歩かなくてはいけません(-_-;)
ちょっとした修行ですね(笑)
無双洞、底無井戸方面へ
大普賢岳から七曜岳まで続いた「大峯奥駆道」から外れ、和佐又へと向かいます。
広い道を歩くことになりますので、ピンクの目印を見落とさないようにしましょう。
意気揚々と歩いていると、、
なんと普通の道に突如沼地があり、膝下まではまってしまいました。
ホントに急なことだったので「地面がなくなった!」と思いましたよ(-_-;)
七曜岳から無双洞までの道にありましたので、みなさんご注意を!!
川があったので泥を洗い流しました。
無双洞の写真を撮り忘れるという失態を犯してしまいました(-_-;)
そんなこんなで進むとガレ場があります。ここまで歩いたら足も疲れていることでしょうし、ここで少し休憩するのもよろしいかと。
底無井戸へ向かうのですが、ここへ来て疲れた身体に追い込みをかけるかのような難所。
鎖場、はしごが続きます。なるほど、上級者コースと言われるだけのことはありますね!
集中力を切らさず登りましょう。
底無井戸へやって来ました。
覗き込むと真っ暗です。「どれだけの深さがあるのだろうか?」と思い小石を投げてみると、音がするまでに4,5秒くらいかかりました。
20mくらいあるのでしょうか?計算できないのでわかりませんが、、(笑)
底無井戸から和佐又のコルまでの間でシカや猿と遭遇しました。あまり人が来ないから餌が豊富で暮らしやすいのでしょうか?
そろそろ日が落ちてきそうです。歩を進めます。
和佐又コルを経てヒュッテへと戻る
やっと大普賢岳へ向かう際にも通った和佐又のコルまで帰って来れました。ここまでくると安心です。
和佐又のコルから30分で駐車所へ戻って来れました。いやー、めっちゃ歩いた!そして日が暮れる前に戻って来れてよかった。
朝の8時から夕方5時ごろまでかかりましたので、約9時間の道のりでした。
前評判通り「大普賢岳~七曜岳周回ルート」は健脚の方でないと厳しそうですね。体力はもちろんですが日が暮れる前に戻ってくることを考えると時間との勝負になりそうです。
もしこのコースを歩きたいという方は、日の出とともに出発するか、日の長い夏場に挑戦すると良いかと思います。
大普賢岳までを行って来いするのは全然難しくないので、エンジョイしたいという方はそちらを選択するのがベターかなと思います(^^)
私が使っている山道具
ギア
カメラ関係
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